物語をじっくり読み込んだり、自分なりの考えをもてるようになる小学5・6年生。
深いテーマの本や、感動するストーリー、社会問題を扱った作品など、読書感想文にもおすすめの本を紹介します。
🎒 読書のヒント(小学5・6年生)
高学年になると、物語の登場人物の気持ちや、物語の背景にあるテーマを深く考える力が育ってきます。この夏は、「自分ならどうするか」「なぜこの登場人物はこう行動したのか」など、一歩踏み込んで物語を読み解く楽しさに触れてみましょう。
長編小説やノンフィクション、歴史や科学を題材にした読み物など、新しいジャンルにも挑戦できる時期です。少し難しそうに思える本も、読み進めるうちに新たな発見や感動が待っています。
お気に入りのシリーズや作家を見つけたら、関連作品を続けて読むのもおすすめ。読書の世界がどんどん広がります。
📖 ぼくらの七日間戦争
作:宗田理
出版社:KADOKAWA
映画化もされた大人気シリーズの第一作。
中学生たちが、大人たちの理不尽なルールや押しつけに反発し、自分たちだけで立てこもって「七日間戦争」を始めます。
学校や親に不満を感じていた普通の少年たちが、仲間と協力しながら作戦を立て、知恵と勇気で大人たちと対決するストーリーは、読んでいてワクワクします。
子どもたちの視点から、「自由」や「自分らしく生きること」について深く考えさせられる作品で、読書感想文にもぴったりの一冊です。
📖 二分間の冒険
作:岡田淳
出版社:偕成社
「君がこの世界を救うんだ。」
放課後の教室に突然現れた”死神”に導かれて、主人公・悟は不思議な世界へ旅立ちます。 現実ではわずか「二分間」の出来事が、異世界では壮大な冒険へと変わります。
敵に立ち向かう勇気、仲間との絆、そして「生きること」の意味を体験していく悟の姿は、読む人の心を強く打ちます。
自分だったらどうするか?という視点で考えることができるため、読書感想文にもぴったりな作品です。
📖 ぼくのニセモノをつくるには
作:ヨシタケ シンスケ
出版社:ブロンズ新社
自分の「ニセモノ」を作り出すことで、自分自身や周囲との関係を見つめ直す不思議で心温まる物語です。
主人公は、日常の中で感じる不安や孤独を抱えながら、少しずつ自分の本当の気持ちに気づいていきます。 友情や家族の絆、自己肯定感をテーマに、深いメッセージが込められています。
自分自身について考えるきっかけにもなるため、読書感想文にぴったりの作品です。
この本は絵本ですが、どの年代にもおすすめしたい作品です。
もうすぐ中学生になる、または中学生になる準備をしている今の時期に、自分自身について考えるきっかけになってほしいと思い、特に小学5・6年生におすすめの本として紹介しています。
📖 西の魔女が死んだ
作:梨木香歩
出版社:新潮社
中学生のまいが、都会の生活に疲れて母の実家である田舎の祖母の家に滞在することになります。 そこで「西の魔女」と呼ばれる祖母から、自然や命の尊さ、そして自分自身と向き合う大切さを学んでいく物語です。
静かで優しい語り口の中に、人生や成長に関する深いメッセージが込められていて、読む人の心に染み入ります。 思春期の心の揺れや家族の絆について考えさせられるので、読書感想文にもぴったりの一冊です。
📖 青い鳥
作:モーリス・メーテルリンク
訳:江國 香織
出版社:講談社
永遠の名作ファンタジー劇「青い鳥」は、チルチルとミチルの兄妹が幸せの青い鳥を探す旅に出る物語です。 旅の中で様々な不思議な世界を巡りながら、「本当の幸せはどこにあるのか?」を考えさせられます。
シンプルでわかりやすいストーリーながら、深い哲学的メッセージが込められており、 子どもから大人まで幅広い世代におすすめできる作品です。読書感想文にもぴったりです。
📖 5分後に意外な結末
編者:桃戸 ハル
出版社:Gakken
タイトル通り、短い物語の中に驚きの結末が待っているショートショートのアンソロジー。 サクッと読めてハラハラドキドキ、最後には思わず「そうきたか!」と思わせる展開が特徴です。
短編なので、読書があまり得意でない人や、感想文を短くまとめたい人にもおすすめ。 「予想外の結末」を楽しみながら、想像力や考察力を養えます。読書感想文にもぴったりです。
📖 走れメロス
作:太宰治
出版社:KADOKAWA
友情と信頼をテーマにした、日本の名作短編小説。 メロスは親友の命を救うため、裏切りの疑いをかけられながらも、約束の時間までに戻るために必死に走ります。
人間の誠実さや勇気、自己犠牲の精神が力強く描かれており、読んだ後に心が熱くなる作品です。
📖 劇団6年2組
作:吉野万理子
出版社:Gakken
転校してきた少年・安藤くんとクラスの仲間たちが、6年2組で演劇に挑戦することに。 そこには、クラスの空気、人間関係、友情、葛藤…「小学生最後の1年」のリアルなドラマがつまっています。
演劇を通して自分を見つめ直したり、仲間の意外な一面に気づいたりする様子が丁寧に描かれ、 読者もまるでクラスの一員になったような気持ちで読める作品です。
自分の学校生活と重ねて感想を書きやすく、読書感想文にもぴったり! 「クラス」「友情」「チャレンジ」といったテーマで書きたい人におすすめです。
📖 ルドルフとイッパイアッテナ
作:斉藤洋(さいとう ひろし)
出版社:講談社
黒猫のルドルフは、ひょんなことからトラックに乗ってしまい、見知らぬ街で迷子になってしまいます。 そこで出会ったのが、大きなトラ猫「イッパイアッテナ」。彼との出会いが、ルドルフの冒険と成長のはじまりでした。
猫たちの世界を通して描かれるのは、友情、知恵、勇気、そして学ぶことの大切さ。 笑いあり、感動ありの物語の中に、子どもたちが自分の力で生きるヒントがたくさん詰まっています。
読みやすい文章と親しみやすいキャラクターで、小学校中〜高学年にぴったり。 感想文では、「学ぶことの意味」や「成長するってどういうこと?」といった視点で書くのもおすすめです。
📖 チョコレート戦争
作:大石真(おおいし まこと)
出版社:理論社
ある日、人気のお菓子店のショーウィンドウに、誰かがチョコレートをぶつけて割ってしまう事件が発生。 それを見ていた少年たちは、犯人探しと真実を明らかにするための「作戦」を立て、立ち上がります。
子どもたちだけで謎に立ち向かい、協力しながら真実に近づいていくワクワクの展開。 単なる事件解決ではなく、友情や正義感、勇気、そして「本当の悪」とは何かを考えさせられる深い物語です。
推理・ミステリーが好きな人や、読書感想文で「正しさ」や「行動の意味」について書きたい人にぴったり!
まとめ
小学5・6年生になると、読める本の世界がぐっと広がります。
冒険やミステリー、感動の物語や歴史を描いた作品など、さまざまなジャンルに挑戦できるようになる時期です。
でも、「文字が多くて難しそう」「内容が少し重たい」と感じることもあるかもしれません。
そんなときは、自分のペースで無理せず、興味を持てそうなテーマから選んでみましょう。
また、物語を読んだあとに家族や友だちと感想を話し合ってみると、新しい気づきがあったり、もっと深く物語を楽しめたりします。
自分の世界を広げてくれる一冊との出会いを楽しんでください。
きっと、読書がもっと好きになりますよ。
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