中学生におすすめの本

心や考え方が大きく成長する中学生には、人生や社会を考えるきっかけとなる本がおすすめです。
読書感想文にも使える感動作や、考えさせられるテーマの物語を中心に紹介します。

🎒 読書のヒント

本ってなんだかハードル高い…」と思っている人も大丈夫。いきなり分厚い小説に挑戦しなくてもOKです。

まずは短編集やエッセイ、気になるテーマの本から始めてみましょう。1日10分でも、1話だけでも、読むことに慣れていくのがポイント。

そして、**「何度読んでも心に残るお気に入りの1冊」**を見つけることが、読書を楽しむ第一歩です。

一度読み終わった本をもう一度読んでみると、「前は気づかなかったこと」に出会えるかもしれませんよ。

おすすめの本

📖 君たちはどう生きるか

作:吉野源三郎
出版社:ポプラ社/マガジンハウス(漫画版もあり)

80年以上にわたり読み継がれてきた、不朽の名作。近年は漫画版やアニメ映画でも話題となり、再び注目を集めています。

【あらすじ】
物語の主人公は、中学生の「コペル君」。学校生活や日常の中で感じた疑問や悩みに、叔父さんとのノートのやりとりを通して向き合っていきます。
いじめ、貧しさ、格差、友情――身の回りのさまざまな出来事をきっかけに、「人としてどう生きるべきか?」という問いに向き合うコペル君の姿に、きっと自分を重ねたくなるはず。

【感想文ポイント】
『君たちはどう生きるか』は、主人公・コペル君が、日常で出会う出来事や悩みを通して「人としてどう生きるべきか」を考えていく物語です。叔父さんの手紙やコペル君の成長の過程は、現代の子どもたちにも大切な生き方のヒントを与えます。少し難しい内容もありますが、家族や友達との関係、自分の生き方を考えるきっかけになります。感想文では「自分が共感したコペル君の考え」や「心に残った言葉」をテーマにすると良いでしょう。

やさしい文章で書かれているのに、内容はとても深く、「考える力」をじっくり育ててくれる一冊です。
哲学や社会に興味が出てきた中学生に、ぜひ手に取ってほしい本です。

📖 夏の庭 The Friends

作:湯本香樹実
出版社:新潮社

【あらすじ】
「人が死ぬって、どういうことなんだろう?」――そんな疑問を持った3人の少年たちが、ある一人暮らしのおじいさんを“観察”し始めることから、物語は始まります。
最初は「死」を知るための好奇心だった彼らの行動が、やがておじいさんとの本物の交流へと変わっていきます。
命、老い、孤独、友情――決して派手な話ではないけれど、静かに心に染みわたるような温かい感動を味わえる作品です。

【感想文ポイント】
『夏の庭 The Friends』は、中学生の男の子3人が「死」をテーマにした不思議な夏の冒険を描いた物語です。ある老人を観察するうちに、友情や命の尊さを深く学んでいく彼らの成長が感動的です。文章は少し長めですが、思春期の心の動きが丁寧に描かれ、読後には余韻が残ります。感想文では「自分ならどう命と向き合うか」「友達との関係で感じたこと」を書くと心に響く内容になります。

中学生の今だからこそ、深く心に響く一冊。
読書感想文にもぴったりです。

📖 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

作:ブレイディみかこ
出版社:新潮社

【あらすじ】
イギリスに暮らす「ぼく」と母(著者)のリアルな日常を描いたノンフィクションエッセイ。
多様性と格差が入り混じるイギリスの中学校で、11歳の「ぼく」が悩み、学び、成長していく姿が、母のまなざしを通して丁寧に描かれています。
「自分とは違う人を理解するってどういうこと?」
「正しさって、本当に一つだけ?」
そんな問いに、真っすぐ向き合う「ぼく」の姿からは、たくさんの気づきと考えるきっかけがもらえます。

【感想文ポイント】
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は、ハーフの中学生が学校や社会で感じる多様性・差別・家族愛をテーマに描かれたエッセイです。実話ベースのユーモアと優しさにあふれた文章で、世界を広い視野で見る大切さを教えてくれます。感想文では「自分が経験した違和感」「多様性について考えたこと」を書くとオリジナルな内容になるでしょう。

身近な言葉で社会や多様性について考えられる、中学生にもぜひ読んでほしい一冊。

📖 14歳の君へ どう考えどう生きるか

作:池田晶子
出版社:毎日新聞出版

【あらすじ】
哲学エッセイスト・池田晶子が、未来ある「14歳の君」に向けて綴った、まっすぐで力強いメッセージ集。
「人間とは何か?」「生きるとはどういうことか?」「本当に自由ってあるの?」―― 誰もが一度は考えるけれど、なかなか言葉にしづらいそんな問いを、やさしい言葉で丁寧に語りかけてくれます。
答えを教えるのではなく、「自分の頭で考えること」の大切さを伝えてくれる一冊。

【感想文ポイント】
『14歳の君へ』は、思春期の悩みや将来の生き方について、哲学者・池田晶子さんが優しく語りかけるエッセイ集です。「自分は何者なのか」「生きる意味とは」といったテーマをシンプルに考えるきっかけになります。感想文では「一番心に残った問いかけ」「自分なりの答え」を書くと個性のある感想になります。

難しいようで、とても静かに心に残る本。
悩んでいる人にも、なんとなくモヤモヤしている人にもおすすめです。

📖 文豪中学生日記

作:小手鞠るい
出版社:あすなろ書房

【あらすじ】
中学2年の春希は、作家を夢見る文芸部の部長。
「土佐日記」にならい、“ボク”として日記を書き始める。
SNSに投稿した詩が注目を集めるが、やがて誹謗中傷も受け、心が揺れ動く。
言葉の力と向き合いながら、再び筆を取る春希の1年間を描いた青春成長ストーリー。

【感想文ポイント】
『文豪中学生日記』は、夏目漱石や太宰治といった有名文豪たちが、もし現代の中学生だったら…というユーモラスな発想で描かれた作品です。歴史上の偉人を親しみやすく感じられ、文学に興味を持つきっかけにもなります。感想文では「一番面白かった文豪のエピソード」「自分が文豪だったら」という切り口で書くと楽しい内容になります。

文学への入り口としてもぴったり。
「文豪=難しい」というイメージをくつがえす、笑って読める知的エンタメです!

📖 ぼくは満員電車で原爆を浴びた

作:米沢鉄志
出版社:小学館

【あらすじ】
1945年8月6日、広島。
当時13歳だった著者・米田真一さんは、いつものように電車に乗って登校している途中、原爆を浴びました。
電車の中から見た一瞬の光、破壊された街、必死に生きようとする人々の姿――
「戦争」や「平和」が、決して遠い話ではなく、同じ年ごろの誰かの現実だったことが強く伝わってきます。

【感想文ポイント】
『ぼくは満員電車で原爆を浴びた』は、被爆体験をもとに戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える作品です。実際の体験談が描かれているため、読者に強い印象を残します。少し重い内容ですが、命や平和について考える重要な一冊です。感想文では「原爆の恐ろしさをどう感じたか」「平和のために自分ができること」を書くと良いでしょう。

本書は、本人による体験の記録と、その後の人生を振り返ったノンフィクションです。
命の尊さ、日常のありがたさを実感させてくれる一冊。
平和学習や読書感想文にも非常におすすめです。

📖 ソロモンの偽証 第1部 事件

作:宮部みゆき
出版社:新潮社

【あらすじ】
ある中学校で起きた男子生徒の転落死。
警察は自殺と断定しますが、やがて「これは殺人だ」という告発状が届き、学校中が騒然とします。
真相を追うのは、大人ではなく、同級生の女子生徒・藤野涼子。
彼女は自ら調査を始め、学校内で「校内裁判」を開く決意をします。
嘘と真実、友情と裏切り、大人と子ども――複雑に絡み合う人間関係の中で、中学生たちが葛藤しながら「正義」と向き合っていく姿が描かれます。

【感想文ポイント】
『ソロモンの偽証』は、学校で起きた生徒の死亡事件をめぐり、真実を追い求める中学生たちの姿を描くサスペンス長編です。第1部「事件」では、クラスメイトの死の真相に迫る緊張感ある展開が魅力。文章量は多いですが、ミステリーとしての完成度が高く、一気に引き込まれます。感想文では「正義とは何か」「嘘と真実の意味」を考えると深い感想になります。

長編だけど一気に読める圧倒的なストーリーテリング。
ミステリー好き、社会問題に関心のある中学生にぴったりの一冊です。

 『第1部:事件』のあとも『第2部:決意』『第3部:法廷』と続く3部構成で、それぞれ厚みのある内容になっています。

📖 マスクと黒板

作:濱野 京子
出版社:講談社

【あらすじ】
新型コロナウイルスの感染拡大――
「日常」が急に変わってしまった、あの春。
この作品は、マスクが当たり前になった教室で、中学生たちが何を思い、どんなふうに過ごしていたのかを描いた物語です。
修学旅行の中止、マスクで見えない表情、距離を取ることのもどかしさ…。
だけどその中でも、友だちとのつながりや先生との関係に、小さな希望や変化が芽生えていきます。

【感想文ポイント】
『マスクと黒板』は、現代の学校生活を背景に、人間関係の悩みや友情をリアルに描いた短編集です。コロナ禍でのマスク生活や、学校での気持ちのすれ違いなど、共感できるエピソードが多くあります。感想文では「自分の学校生活と重なった場面」「共感した登場人物の気持ち」を書くと良いでしょう。

「コロナ禍」を経験したすべての学生にとって、自分ごとのように感じられるリアルな物語。
これからの自分や社会を考えるきっかけにもなる一冊です。

📖 青くて痛くて脆い

作:住野よる
出版社:KADOKAWA

【あらすじ】
大学生の「僕」と、「僕」とだけ秘密の活動を共有していた「秋好寿乃」。
ふたりで作った小さな理想の団体――その名前は「モアイ」。
しかし、秋好の突然の死とともに、「モアイ」は本来の理想から外れ、別の姿へと変わっていきます。「青さ」ゆえのもどかしさや衝動、理想と現実のギャップ、信じていたものが裏切られる苦しみ――
タイトル通り、“青くて痛くて脆い”心の揺れが鮮やかに描かれています。

【感想文ポイント】
青くて痛くて脆い』は、大学生・秋好と友人たちの青春を描きつつ、夢と裏切り、現実の厳しさをテーマにした物語です。やや大人向けですが、友情や理想を追いかける気持ちが共感を呼びます。感想文では「夢を持つことの難しさ」「友情のかたち」をテーマにすると良いでしょう。

友情、喪失、復讐、そして再生。
中高生だからこそ響くリアルな感情が詰まった青春ミステリーです。

📖 三日間の幸福

作:三秋縋
出版社:KADOKAWA

【あらすじ】
突然、「人生でたった三日間だけ、完全な幸福を感じられる薬」が手に入ったら──。 この奇妙で特別なチャンスを前に、主人公の青年は自分の人生やこれからの生き方を深く考え始めます。
物語は静かで繊細なタッチで進み、青春特有の葛藤や孤独、希望と絶望の狭間を描き出します。 「幸福とは何か」「限られた時間の中でどう生きるか」という普遍的なテーマが、読者の心に強く響きます。

【感想文ポイント】
『三日間の幸福』は、自分の寿命をお金に換えた青年の、残り短い人生をどう生きるかを描いた切なくも心温まる物語です。命の価値や「生きる意味」について深く考えさせられます。感想文では「自分なら寿命を売るか」「残りの時間で何をしたいか」といった視点で書くと印象的です。

中学生にも読みやすい長さと表現で、読書感想文や進路・人生について考えるきっかけとしてもおすすめ。

この作品は、個人的にとてもおすすめです。
たった「3日間」の命を、もし自分が手にしたら――その限られた時間をどう過ごすのか。
余命を宣告されたとき、人は何を思い、何を選ぶのか。
そんな問いを投げかけてくる物語です。

命の価値や生きる意味について、深く考えさせられる一冊。
切なくも美しい展開に、最後まで目が離せません。
読後には、自分の時間の使い方や、今ある日常の大切さに気づかされるはずです。

まとめ

中学生になると、読む本のジャンルやテーマがぐっと広がってきます。
物語だけでなく、ノンフィクションやエッセイ、社会問題を扱った本など、さまざまな世界に触れるチャンスがたくさんあります。

でも、「どんな本を読めばいいのか分からない」「難しそうで途中であきらめてしまう」…そんな悩みを持つ人も少なくありません。

そんなときは、無理に難しい本を選ばず、自分が「気になる」と思った本から始めてみましょう。
興味のあるテーマや、同年代の登場人物が出てくる物語など、共感しやすい作品がおすすめです。

友だちや先生、家族と感想を話し合ってみると、思わぬ発見があって読書がもっと楽しくなります。
本を読むことで、新しい視点や考え方、自分自身のことにも気づけるはず。

ぜひ、心に残る「お気に入りの一冊」を見つけて、あなたらしい読書の世界を広げてください。

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