高校生におすすめの本

心や価値観が大きく広がる高校生の時期には、
自分の生き方や社会との関わりについて考えさせてくれる本がおすすめです。
読書感想文にも使いやすい、
感動できる物語や、考えを深められるテーマの作品を中心に紹介します。

🎒 読書のヒント

「読書って時間がかかるし、正直ちょっと面倒…」と感じている人も多いかもしれません。
でも、いきなり難しい名作や分厚い小説を読む必要はありません。

まずは ページ数が少なめの作品 や、
自分の身近な悩み・価値観とつながりそうなテーマ の本を選んでみましょう。

毎日まとめて読む必要はなく、
1日10〜15分でもOK。気になる場面だけ読む ところから始めて大丈夫です。

読書感想文では、内容を完璧に理解することよりも、
「自分はどこで立ち止まったか」「何を考えたか」 が大切にされます。

一度読んだ本を少し時間を空けて読み返すと、
そのときの自分の気持ちや考え方の変化に気づくこともあります。

「この本を読んで、自分は何を感じたのか」
その問いを持って読むことが、読書感想文につながる一番の近道です。

おすすめの本

📖 アルジャーノンに花束を

作:ダニエル・キイス
出版社:早川書房

知的障がいをもつ主人公チャーリイが、手術によって天才的な知能を手に入れる物語。
知性が高まるにつれて変化していく人間関係や心の孤独が、日記形式で描かれます。

【あらすじ】
知能を向上させる実験手術を受けたチャーリイは、急速に知性を伸ばしていきます。しかし、賢くなるほどに、これまで気づかなかった周囲の冷たさや人間の複雑さに直面していきます。

【感想文ポイント】
知性とは何か、幸せとは何かを考えさせられる作品です。
「賢くなる前と後で変わったこと」「自分にとっての幸せとは何か」を軸に書くと、深い感想文になります。

📖 博士の愛した数式

作:小川洋子
出版社:新潮社

記憶が80分しかもたない数学者と、その家族の交流を描いた物語。
静かでやさしい文章の中に、人とのつながりの大切さが込められています。

【あらすじ】
事故の後遺症で新しい記憶が残らない博士と、家政婦である私、その息子ルート。数字を通じて心を通わせていく日々が描かれます。

【感想文ポイント】
家族や他人との関係性、やさしさについて考えやすい作品です。
「博士の言動から感じたこと」や「自分が大切にしたい人との関係」をテーマにすると書きやすいでしょう。

📖 夜のピクニック

作:恩田陸
出版社:新潮社

高校生活の一夜を描いた青春小説。
友人関係や家族との距離感に悩む高校生の心情が丁寧に描かれています。

【あらすじ】
全校生徒が夜通し歩く「歩行祭」。主人公・貴子は、誰にも言えない家族の秘密を抱えながら、その一夜を過ごします。

【感想文ポイント】
登場人物の心の変化や、人との距離感に注目すると書きやすいです。
「自分だったらどうするか」と考えながら読むと、感想が広がります。

📖 コンビニ人間

作:村田沙耶香
出版社:文藝春秋

「普通」とは何かを鋭く問いかける現代小説。
短めで読みやすいながら、考えさせられる内容です。

【あらすじ】
18年間コンビニで働き続ける主人公・恵子。周囲からの「普通であるべき」という圧力の中で、自分らしさを模索します。

【感想文ポイント】
社会の中での生き方や価値観について考えやすい一冊です。
「自分にとっての普通とは何か」をテーマにすると、高校生らしい感想文になります。

📖 世界から猫が消えたなら

作:川村元気
出版社:小学館

大切なものを失うことで、日常の価値に気づいていく物語。
感情を言葉にしやすく、感想文向きです。

【あらすじ】
余命わずかな主人公の前に現れた悪魔が、「何かを消せば一日命を延ばす」と提案します。選択を重ねる中で、本当に大切なものに気づいていきます。

【感想文ポイント】
「もし自分だったら何を選ぶか」を考えると感想が深まります。
命や家族、日常の大切さをテーマにするとまとめやすいでしょう。

📖 羊と鋼の森

作:宮下奈都
出版社:文藝春秋

ピアノ調律師を目指す青年の成長を描いた物語。

【あらすじ】
一音一音と向き合う仕事を通して、主人公は自分の未熟さと向き合い、成長していきます。

【感想文ポイント】
努力や仕事観、将来について考えやすい作品です。
「自分の進路や夢」と重ねて書くと、説得力のある感想文になります。

📖 カラフル

作:森絵都
出版社:文藝春秋

生きることに悩む人の心に寄り添う物語。

【あらすじ】
自殺未遂をした少年が、別の魂として人生をやり直すチャンスを与えられます。

【感想文ポイント】
命の重さや再出発について考えやすい一冊です。
「自分が救われた言葉」を軸にすると書きやすいでしょう。

📖 こころ

作:夏目漱石
出版社:角川文庫ほか

人の心の複雑さを描いた日本文学の名作。

【あらすじ】
先生と「私」の関係を通して、人間の孤独や罪悪感が描かれます。

【感想文ポイント】
登場人物の行動や心理をどう感じたかを書くと、高校生らしい感想文になります。
難しく感じても、自分なりの解釈でOKです。

📖 十五少年漂流記

作:ジュール・ヴェルヌ
出版社:新潮社

少年たちが無人島で生き抜く姿を描いた、冒険小説の名作。
古典作品ながら展開が分かりやすく、テーマも明確なため、読書感想文に取り組みやすい一冊です。

【あらすじ】
事故によって無人島に流れ着いた15人の少年たちは、大人のいない環境の中で、知恵と協力を頼りに生活を始めます。
食料の確保や住居づくり、意見の対立など、さまざまな困難に直面しながらも、少しずつ仲間としての信頼関係を築いていきます。

【感想文ポイント】
『十五少年漂流記』は、協力することの大切さ責任感を考えさせてくれる物語です。
登場人物たちの行動を通して、

  • 集団の中で自分はどんな役割を果たしたいか
  • 困難な状況でどのように判断するか

といった点を考えると、内容のある感想文になります。

もし自分が同じ立場だったらどう行動するかを想像しながら書くと、
高校生らしい「考える感想文」に仕上げやすいでしょう。

📖 夜と霧

作:ヴィクトール・E・フランクル
出版社:みすず書房ほか

ナチス強制収容所での実体験をもとに書かれたノンフィクション作品。
重いテーマを扱いながらも、「人はどんな状況でも生きる意味を見出せる」という強いメッセージが込められています。

【あらすじ】
著者フランクルは、強制収容所という極限状態の中で、人々がどのように絶望し、また希望を見失わずに生きようとしたのかを描いています。
過酷な現実の中で、「人間の尊厳」や「生きる意味」について深く考えさせられます。

【感想文ポイント】
『夜と霧』は、人間の強さや生きる意味について考えるきっかけを与えてくれる一冊です。
単なる体験記ではなく、

  • なぜ人は希望を失わずにいられるのか
  • 苦しい状況でも意味を見つけることはできるのか

といった問いを自分なりに考えることが大切です。

感想文では、
「自分が印象に残った考え」
「この本から学んだ生き方のヒント」
を中心にまとめると、高校生らしい深い文章になります。

人生や人間について真剣に考えてみたい人に、ぜひ読んでほしい一冊です。

まとめ

高校生になると、考え方や価値観がさらに深まり、
本から得られるものも一段と多くなってきます。
物語だけでなく、ノンフィクションやエッセイ、社会や人生をテーマにした本など、
より幅広い世界に触れることができる時期です。

一方で、
「どんな本を選べばいいのかわからない」
「難しそうで最後まで読める自信がない」
と感じる人も少なくありません。

そんなときは、無理に評価が高い本や難解な作品を選ぶ必要はありません。
自分が少しでも「読んでみたい」と感じた本から手に取ってみましょう。
今の自分の悩みや関心に近いテーマの本は、自然と読み進めやすく、感想も書きやすくなります。

読んだあとに、友だちや先生、家族と感想を話してみると、
自分とは違う考え方に触れ、新しい気づきが生まれることもあります。
その気づきは、読書感想文を書くうえでも大きなヒントになるはずです。

本を読むことは、正解を見つけるためだけのものではありません。
自分の考えを深めたり、これからの生き方を見つめ直したりする時間でもあります。

ぜひ、心に残る「一冊」と出会い、
あなたらしい読書の世界を広げていってください。

▶ 読書感想文の書き方ガイドはこちら

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