読書感想文で悩みやすいのが、「最初の一文」です。
どんなふうに書き始めたらいいか分からず、手が止まってしまう子も多いですよね。
このページでは、小学生向けに読みやすく・使いやすい書き出し文例を10個ご紹介します。
書き出し文例10選
① 本を選んだ理由から書き出す
例 本屋さんでこの本を見たとき、表紙の絵がすごくおもしろそうで、すぐに読みたくなりました。
「どうしてこの本を読もうと思ったのか」を伝えることで、感想文のきっかけが読者に伝わります。
感想文の自然な始まりとして使いやすいです。
② タイトルへの興味から始める
例 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」という長いタイトルを見て、いったいどんな話なのか気になりました。
タイトルに注目することで、読む前の気持ちを素直に伝えられます。印象的なタイトルの本なら、入りとしてとても効果的です。
③ 自分の体験とつなげて書く
例 この本を読んでいるとき、前に友だちとけんかしたことを思い出しました。
本の内容と自分の経験をつなげることで、「自分にとっての意味」が伝わる感想文になります。
④ 登場人物が気になったところから始める
例 このお話に出てくる「たっちゃん」は、わたしと同じように元気すぎて、学校でもよくしかられるところが似ていると思いました。
登場人物への共感や印象を書くと、「物語をしっかり読んだこと」が伝わりやすくなります。
⑤ 読んだときの気持ちからスタートする
例 最後のページを読み終わったとき、胸がぎゅっとなって、しばらく動けませんでした。
感情を素直に書くことで、読者に共感を呼ぶ感想文になります。特に心に残った本ならおすすめです。
⑥ 本の内容にびっくりしたことを書く
例 まさか◯◯が◯◯になるなんて、思ってもいませんでした。
驚きや予想外の展開に反応するのは自然なこと。そこからどう感じたかにつなげると深みが出ます。
⑦ 誰かにすすめられたことから始める
例 学校の先生に「これを読んでごらん」とすすめられて読んだのが、この本でした。
先生や家族からすすめられた本の場合は、その紹介の流れから入るとスムーズです。素直な印象にもなります。
⑧ 本のテーマについて思ったことを書く
例 この本は「いのち」がテーマで、読んでいる間ずっと大切なことを考えさせられました。
先生や家族からすすめられた本の場合は、その紹介の流れから入るとスムーズです。素直な印象にもなります。
⑨ いつ、どこで読んだかを書く
例 夏休みにおばあちゃんの家で読んだこの本は、特に心に残りました。
読むシチュエーションを加えると、読み手の想像がふくらみ、個性が出やすくなります。
⑩ 一番心に残った場面からスタートする
例 ◯◯が泣きながら手紙を読む場面は、読んでいてわたしも涙が出そうになりました。
印象的な場面をすぐに出すと、読者にぐっと伝わります。その後の感想にもつなげやすいです。
感想文のコツは「気持ち」を書くこと
感想文のコツは「気持ち」を書くこと
読書感想文は、上手に書くことよりも、「自分の気持ちを正直に伝えること」がいちばん大切です。
読んでいてうれしかったこと、びっくりしたこと、かなしくなったこと……。
どんな気持ちでもかまいません。それを自分の言葉で書くことで、読む人にもしっかりと伝わります。
「おもしろかった」「感動した」だけで終わらず、「なぜそう思ったのか」「自分だったらどうするか」なども書けると、もっとよい感想文になります。
むずかしい言葉やかっこいい表現は必要ありません。
大事なのは、「自分らしさ」が伝わることです。