『リュウグウの砂に挑む』読書感想文の書き方|テーマ・考察ポイント・構成例を紹介

読書感想文

2026年度(第72回)青少年読書感想文全国コンクール・中学校の部の課題図書に選ばれた『リュウグウの砂に挑む:チームで小惑星のサンプルを分析』。

小惑星探査機「はやぶさ2」が地球へ持ち帰った、小惑星リュウグウの砂。

その貴重なサンプルを分析するために、さまざまな大学や研究所から、異なる専門分野を持つ研究者たちが集まりました。

研究者たちが挑んだのは、

「地球の生命につながる水や有機物は、どこからやってきたのか?」

という、とても大きな謎です。

科学というと、一人の天才研究者が大発見をするイメージを持つ人もいるかもしれません。

しかし、この本で描かれる研究は違います。

違う専門を持つ人たちが集まる。

意見を出し合う。

分析する。

うまくいかなければ方法を考え直す。

そして、それぞれの知識や技術を組み合わせて、一人ではたどり着けない答えを探していきます。

この記事では、『リュウグウの砂に挑む』の内容やテーマ、読書感想文で使いやすい5つの切り口、構成例、タイトル例までわかりやすく紹介します。


  1. 『リュウグウの砂に挑む』の基本情報
  2. 『リュウグウの砂に挑む』はこんな人におすすめ
  3. 『リュウグウの砂に挑む』の内容
  4. 『リュウグウの砂に挑む』のテーマ
    1. 一人ではできないことを、チームで実現する
    2. 「わからない」から研究が始まる
    3. 予想と違う結果にも意味がある
  5. 『リュウグウの砂に挑む』読書感想文の切り口5選
    1. ① チームで何かを成し遂げた経験から書く
    2. ②「得意なことが違うからチームになる」と考える
    3. ③「わからないこと」に挑戦する研究者から書く
    4. ④ 失敗や予想外の結果について書く
    5. ⑤「小さな砂から大きな謎を考える」ことについて書く
  6. 『リュウグウの砂に挑む』読書感想文の構成例
    1. ① この本を選んだ理由
    2. ② 一番驚いたことを書く
    3. ③ 自分の経験や考えにつなげる
    4. ④ 本を読んで考えがどう変わったかを書く
  7. 『リュウグウの砂に挑む』読書感想文のタイトル例
  8. 『リュウグウの砂に挑む』の読書感想文を書くときの注意点
    1. はやぶさ2の説明だけにしない
    2. 科学用語を全部説明しようとしない
    3. 「科学者はすごい」で終わらせない
  9. 『リュウグウの砂に挑む』の読書感想文でよくある質問
    1. 一番書きやすいテーマは?
    2. 宇宙や科学に詳しくなくても書ける?
    3. はやぶさ2について追加で調べてもいい?
    4. タイトルにある「挑む」とは何に挑んでいるの?
  10. まとめ|『リュウグウの砂に挑む』は「わからないことへ挑む科学」のおもしろさを知れる本

『リュウグウの砂に挑む』の基本情報

📚 2026年度 青少年読書感想文全国コンクール課題図書(中学校の部)

作品名: リュウグウの砂に挑む:チームで小惑星のサンプルを分析
著: 伊藤元雄
絵: さらちよみ
出版社: くもん出版
シリーズ: くもんジュニアサイエンス
ISBN: 978-4-7743-3447-9

2026年度の中学校の部の課題図書に選ばれています。

本書は、小惑星リュウグウから持ち帰られた砂を分析する研究者たちの挑戦を追った科学ノンフィクションです。

宇宙や科学について知るだけではなく、研究者たちがどのようにチームをつくり、一つの謎へ挑んでいったのかにも注目できます。


『リュウグウの砂に挑む』はこんな人におすすめ

『リュウグウの砂に挑む』は、特にこんな人におすすめです。

  • 宇宙や惑星に興味がある人
  • 科学や実験が好きな人
  • チームワークについて感想文を書きたい人
  • 失敗や試行錯誤について考えてみたい人
  • 「得意分野を持つこと」をテーマにしたい人
  • 将来の夢や仕事について考えている人
  • 物語よりノンフィクションが好きな人

科学があまり得意ではない人でも、読書感想文を書くことはできます。

重要なのは、

「リュウグウの砂には○○が含まれていた」

と科学的な知識をまとめることだけではありません。

研究者たちは、どうして一人ではなくチームで挑んだのか。

ここに注目すると、自分の学校生活や部活動などにもつなげやすくなります。

📚 この本を購入する


『リュウグウの砂に挑む』の内容

地球から遠く離れた宇宙にある小惑星「リュウグウ」。

そのリュウグウを探査したのが、日本の小惑星探査機「はやぶさ2」です。

はやぶさ2はリュウグウへ向かい、その表面からサンプルを採取。

そして、貴重な砂を地球へ持ち帰りました。

しかし、サンプルが地球へ届いたら研究は終わり、というわけではありません。

むしろ、そこから新たな挑戦が始まります。

研究者たちが知りたいことの一つが、

地球に生命のもととなる水や有機物が、どのようにしてもたらされたのか

という謎です。

小惑星や彗星によって地球へ運ばれてきたのではないかという仮説があり、リュウグウの砂はその謎を解くための貴重な手がかりとなります。

ただし、手に入れたサンプルは非常に貴重です。

好きなだけ使って実験できるわけではありません。

限られた試料から、できるだけ多くの情報を引き出さなければなりません。

そこで集まったのが、さまざまな専門分野を持つ研究者たちです。

大学や研究所の壁を越えてチームをつくり、それぞれの知識や技術を生かしながら、リュウグウの砂へ挑みます。

科学の研究は、最初から答えがわかっているものではありません。

予想とは違う結果が出ることもあります。

思ったように分析できないこともあります。

それでも、

「なぜ?」

「どうすれば確かめられる?」

と考え続けます。

一つの小さな砂粒から、地球や生命の歴史につながる大きな謎を解き明かそうとする研究者たち。

本書では、そんな科学研究の舞台裏と、チームで大発見へ近づいていく過程が描かれています。


『リュウグウの砂に挑む』のテーマ

この本には、読書感想文につなげやすいテーマがいくつもあります。

特に考えやすいのは、「チームで取り組むこと」「わからないことに挑戦すること」「失敗や予想外の結果を受け入れること」の3つです。

一人ではできないことを、チームで実現する

科学者というと、一人で研究室にこもって実験している姿を想像するかもしれません。

でも、この研究には、さまざまな専門分野の研究者が参加しています。

一人ですべてを知っている必要はありません。

自分が知らないことを、別の人が知っている。

自分にはできない分析を、別の専門家ができる。

それぞれの力を組み合わせることで、一人ではできない研究が可能になります。

学校でも同じです。

文化祭。

体育祭。

部活動。

グループでの発表。

一人ですべてを完璧にこなすより、それぞれが得意なことを担当したほうが、良い結果につながることがあります。

「わからない」から研究が始まる

学校のテストでは、問題には基本的に答えがあります。

そして、その答えを知っている先生がいます。

でも研究は違います。

誰も答えを知らない問題へ挑みます。

「地球の水や生命の材料はどこから来たのか」

という問いも、簡単に答えが出るものではありません。

だからこそ、

仮説を立てる。

調べる。

実験する。

結果を見る。

また考える。

という作業を繰り返します。

「わからない」ということは、恥ずかしいことではありません。

むしろ、科学ではそこから新しい発見が始まります。

予想と違う結果にも意味がある

実験をすれば、いつも期待した結果が出るわけではありません。

予想とは違う。

うまく測れない。

思っていた説明では理解できない。

そんなこともあります。

でも科学では、

「失敗したから終わり」

ではありません。

なぜ予想と違ったのかを考えることで、新しい発見につながる可能性があります。

自分の予想が間違っているとわかることも、一つの前進です。


『リュウグウの砂に挑む』読書感想文の切り口5選

ここからは、読書感想文を書くときに使いやすい切り口を5つ紹介します。

科学的な内容をすべて説明する必要はありません。

自分が一番「おもしろい」と感じた部分から考えを広げてみましょう。

① チームで何かを成し遂げた経験から書く

この本で最も書きやすい切り口の一つです。

自分にも、

部活動の試合。

文化祭。

体育祭。

合唱コンクール。

グループ学習。

など、複数の人で一つの目標へ向かった経験はないでしょうか。

そのとき、

「自分一人ではできなかったこと」

を考えてみます。

自分は何を担当したのか。

ほかの人はどんな役割だったのか。

意見が合わなかったことはあったか。

それでもチームで取り組んだからこそできたことは何だったか。

研究者たちのチームと自分の経験を比べることで、感想文を書きやすくなります。

②「得意なことが違うからチームになる」と考える

チームというと、

「同じ考えの人が集まること」

だと思うかもしれません。

でも、この本の研究チームは、それぞれ違う専門を持っています。

むしろ、違うからこそチームを組む意味があります。

自分のクラスにも、

話すのが得意な人。

絵を描くのが得意な人。

計画を立てるのが得意な人。

細かいことに気づく人。

さまざまな人がいるでしょう。

自分と違う人を、

「合わない人」

と見るのか、

「自分にないものを持っている人」

と見るのか。

チームについて少し深く考えられるテーマです。

③「わからないこと」に挑戦する研究者から書く

研究者たちは、答えを知っているから研究するのではありません。

答えがわからないから研究します。

自分は、

「わからない」

と言うことを恥ずかしいと思ったことはないでしょうか。

授業で質問できなかった。

友達は理解しているように見えた。

知らないことを知られたくなかった。

そんな経験があれば、

「わからないことは悪いことなのか」

というテーマで書けます。

研究者にとって「わからない」は、新しい問いのスタート地点です。

この考え方を知って、自分の勉強への向き合い方がどう変わったかを書くのもよいでしょう。

④ 失敗や予想外の結果について書く

自分にも、

一生懸命勉強したのに点数が伸びなかった。

練習したのに試合で負けた。

実験が予想どおりにならなかった。

計画したことがうまくいかなかった。

という経験があるかもしれません。

そのとき、

「失敗した」

と思って終わってしまったでしょうか。

それとも、

「どうしてうまくいかなかったのだろう」

と考えたでしょうか。

科学研究では、予想外の結果も次の問いにつながります。

自分の失敗についても、

「結果」ではなく「そのあと何をしたか」

に注目してみると、新しい見方ができます。

⑤「小さな砂から大きな謎を考える」ことについて書く

リュウグウから持ち帰られたのは、限られた量の貴重なサンプルです。

でも、その小さな物質を調べることで、地球の水や生命の起源という巨大な謎へ近づこうとしています。

ここから、

「小さなものから大きなことを知る」

という科学のおもしろさについて書くことができます。

普段なら気にも留めない石。

植物の葉。

一滴の水。

身近なものでも、「なぜ?」と考えて詳しく調べれば、知らなかった世界が見えてくるかもしれません。

宇宙や科学が好きな人には特におすすめの切り口です。


『リュウグウの砂に挑む』読書感想文の構成例

科学ノンフィクションの感想文では、

本で知ったこと → 驚いたこと → 自分の経験や考え → 読後の変化

という流れにすると書きやすくなります。

① この本を選んだ理由

最初に、なぜこの本を読もうと思ったのかを書きます。

例:

「私は『はやぶさ2』という名前はニュースで聞いたことがあった。しかし、持ち帰った砂がその後どうなったのかは知らなかったので、この本を読んでみようと思った。」

または、

「私は宇宙よりも、『チームで小惑星のサンプルを分析』という副題が気になった。科学者は一人で研究するイメージを持っていたからだ。」

と始める方法もあります。

② 一番驚いたことを書く

次に、本を読んで驚いたことを一つ選びます。

たとえば、

「砂を持ち帰ることがゴールではなかったこと」

「いろいろな専門家が集まって分析していたこと」

「非常に貴重なサンプルを研究していたこと」

などです。

重要なのは、

「○○を知って驚いた」

だけで終わらせないことです。

なぜ自分は驚いたのかまで考えます。

③ 自分の経験や考えにつなげる

ここを感想文の中心にします。

例:

「私は文化祭の準備で、自分の意見どおりに進めたほうが早いと思ったことがある。しかし、自分にはデザインができても、人前で説明することは苦手だった。得意な人に任せたことで、結果的に自分一人では作れないものになった。」

そこから、

「リュウグウの砂を分析した研究者たちも、一人ですべてができたのではなく、それぞれの専門を持ち寄ったからこそ研究を進められたのだと思う。」

と作品につなげます。

④ 本を読んで考えがどう変わったかを書く

最後に、読後の自分の変化を書きます。

例:

「私はこれまで、チームでは何でもできる人が一番すごいと思っていた。でも、この本を読んで、一人ですべてができる必要はないと思うようになった。自分の得意なことを生かし、自分にできないことは得意な人の力を借りる。それぞれが違うからこそ、チームには意味があるのだと思う。」


『リュウグウの砂に挑む』読書感想文のタイトル例

  • 「一粒の砂から宇宙を知る」
  • 「『わからない』から始まる」
  • 「最強のチームとは」
  • 「違うからこそ力になる」
  • 「一人ではできない研究」
  • 「リュウグウの砂が教えてくれたこと」
  • 「失敗は終わりではない」
  • 「宇宙から届いた小さな手がかり」
  • 「科学者たちの挑戦から学んだこと」
  • 「ぼくもチームの一人」

『リュウグウの砂に挑む』の読書感想文を書くときの注意点

はやぶさ2の説明だけにしない

はやぶさ2について調べ始めると、たくさんの情報が出てきます。

打ち上げ。

リュウグウへの到着。

サンプル採取。

地球への帰還。

どれも興味深いですが、それだけを詳しく書くと「はやぶさ2についてのレポート」になってしまいます。

読書感想文では、

本を読んで自分が何を考えたのか

を中心にしましょう。

科学用語を全部説明しようとしない

本には、宇宙やサンプル分析に関する科学的な内容が登場します。

でも、それをすべて説明する必要はありません。

自分が特に興味を持ったものだけを取り上げ、

「なぜ気になったのか」

「そこから何を考えたのか」

につなげるほうが感想文らしくなります。

「科学者はすごい」で終わらせない

研究者たちの技術や知識に驚くことは自然です。

ただ、

「科学者は頭が良くてすごいと思った」

だけでは、自分の考えがあまり見えません。

「なぜすごいと思ったのか」

「自分が持っていた科学者のイメージは変わったか」

「自分の生活にも取り入れられる考え方はあるか」

まで深めてみましょう。


『リュウグウの砂に挑む』の読書感想文でよくある質問

一番書きやすいテーマは?

「チームで取り組むこと」が特に書きやすいでしょう。

部活動、学校行事、委員会、グループ学習など、中学生自身の経験と結びつけやすいためです。

科学が苦手な人にもおすすめです。

宇宙や科学に詳しくなくても書ける?

もちろん書けます。

この本では科学的な発見だけでなく、異なる専門分野の研究者が集まり、チームとして一つの課題へ挑む過程も描かれています。

「協力」「挑戦」「失敗」「得意分野」などから感想文を書けます。

はやぶさ2について追加で調べてもいい?

もちろん構いません。

ただし、調べた情報が感想文の中心にならないようにしましょう。

本を読んで疑問に思ったことを追加で調べ、

「調べたことでさらにこう考えた」

と自分の考えにつなげるのがおすすめです。

タイトルにある「挑む」とは何に挑んでいるの?

直接的には、研究者たちがリュウグウから持ち帰られた貴重なサンプルの分析に挑むことを指しています。

しかし、さらに考えると、

「まだ誰も答えを知らない問いに挑むこと」

とも捉えられます。

タイトルの「挑む」という言葉を中心に、

「自分にとって挑戦とは何か」

を考える感想文にすることもできます。


まとめ|『リュウグウの砂に挑む』は「わからないことへ挑む科学」のおもしろさを知れる本

『リュウグウの砂に挑む:チームで小惑星のサンプルを分析』は、小惑星探査機「はやぶさ2」がリュウグウから持ち帰った貴重な砂を、さまざまな専門分野の研究者が協力して分析していく科学ノンフィクションです。

読書感想文では、

  • チームで何かを成し遂げた経験
  • 得意なことが違う人と協力する意味
  • 「わからない」ことに挑戦する姿勢
  • 失敗や予想外の結果との向き合い方
  • 小さな砂から大きな謎を考える科学のおもしろさ

などをテーマにすると書きやすいでしょう。

科学というと、

「正しい答えを知っている人」

というイメージがあるかもしれません。

でも、研究者が向き合っているのは、まだ答えのわからない問題です。

わからないから調べる。

予想する。

確かめる。

予想と違えば、また考える。

そして、自分一人でわからないことは、別の知識を持つ人と一緒に考える。

『リュウグウの砂に挑む』から見えてくるのは、そんな科学の姿です。

読書感想文では、リュウグウについて知ったことを並べるだけではなく、

「この研究者たちの考え方から、自分は何を学んだのか」

まで考えてみてください。

そうすれば、宇宙についての説明文ではなく、自分自身の考えが伝わる読書感想文になります。

2026年度のほかの課題図書については、こちらの記事でまとめて紹介しています。

【2026年度】読書感想文の課題図書一覧|小学生・中学生・高校生の全18冊を紹介

※本ページにはアフィリエイトリンク(Amazonアソシエイトを含む)が含まれています。
リンクから購入されると、当サイトに紹介料が入ることがあります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました