2026年度(第72回)青少年読書感想文全国コンクール・小学校中学年の部の課題図書に選ばれた『宇宙でウンチ:みんなの知らない宇宙トイレのひみつ』。
「宇宙飛行士は、宇宙でどうやってトイレを使うの?」
そんな素朴だけれど、考えてみるととても気になる疑問から始まる科学絵本です。
地球では当たり前に使っているトイレも、宇宙では同じようには使えません。
重力がほとんどないため、地球では簡単にできることも、宇宙では大きな問題になります。
そこで科学者たちは、宇宙飛行士が安全で快適にトイレを使えるよう、さまざまな工夫を重ねてきました。
この本のおもしろさは、「ウンチ」という身近なテーマから、宇宙開発や科学者の挑戦について考えられることです。
この記事では、『宇宙でウンチ』の内容やテーマ、読書感想文で使いやすい5つの切り口、構成例、タイトル例までわかりやすく紹介します。公式の課題図書紹介でも、NASAが宇宙で快適に使えるトイレの開発を続けてきたことや、科学的に宇宙トイレの秘密を解き明かす作品であることが紹介されています。
『宇宙でウンチ』の基本情報
📚 2026年度 青少年読書感想文全国コンクール課題図書(小学校中学年の部)
作品名: 宇宙でウンチ:みんなの知らない宇宙トイレのひみつ
作: A.ボンドー=ストーン、C.ホワイト
絵: L.ケンセス
訳: 千葉茂樹
出版社: あすなろ書房
ISBN: 978-4-7515-3236-2
あすなろ書房では、「宇宙空間に快適なトイレを作るにはどうすればよいのか」という問題に迫る科学絵本として紹介されています。
『宇宙でウンチ』はこんな人におすすめ
『宇宙でウンチ』は、特にこんな人におすすめです。
- 宇宙やロケットが好きな人
- 科学や実験が好きな人
- 「どうして?」と考えるのが好きな人
- 発明やものづくりに興味がある人
- 驚いたことや新しく知ったことから感想文を書きたい人
タイトルはユニークですが、内容はしっかりとした科学絵本です。
2026年度課題図書の選定理由でも、独特なタイトルや絵を使いながら、内容は科学的であり、読者がさらに自分で調べてみたくなるような構成が評価されています。
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『宇宙でウンチ』の内容
人類は、ロケットを飛ばし、宇宙へ行き、宇宙ステーションで長い時間生活できるようになりました。
しかし、宇宙で生活するためには、ロケットや宇宙服だけを考えればいいわけではありません。
人間が生活する以上、食べたり、眠ったり、そしてトイレへ行ったりする必要があります。
そこで問題になるのが、「宇宙でどうやってウンチをするのか」ということです。
地球では、トイレに座れば排せつ物は下へ落ちます。
でも宇宙では、地球と同じように物が下へ落ちるとは限りません。
そのため、宇宙飛行士がトイレを使えるようにするには、地球とは違った仕組みが必要になります。
科学者たちは、宇宙空間でも安全に使えるトイレをつくるため、さまざまな方法を考え、失敗しながら改良を続けてきました。
「どうすれば飛び散らないのか?」
「どうすれば宇宙飛行士が使いやすくなるのか?」
「長い宇宙生活でも困らないようにするには?」
一見すると少し笑ってしまうような問題ですが、宇宙で生活するためにはとても重要な課題です。
この本では、そんな宇宙トイレの歴史や仕組み、科学者たちの工夫がユニークなイラストとともに紹介されています。
宇宙開発というと、ロケットや惑星探査のような大きな話を想像しがちです。
でも、「トイレ」という私たちにとって身近なものも、人間が宇宙へ行くためには欠かせない技術なのです。
『宇宙でウンチ』のテーマ
この本には、読書感想文につなげやすいテーマがいくつもあります。
特に考えやすいのは、「当たり前を疑うこと」「失敗しながら工夫すること」「人が宇宙で暮らすということ」の3つです。
地球の「当たり前」は宇宙では当たり前ではない
私たちは普段、トイレの仕組みについてほとんど考えません。
座って使えばいい。
流せば終わり。
それが当たり前だからです。
でも、宇宙へ行くと、その「当たり前」が通用しなくなります。
このことから、
「自分が当たり前だと思っていることは、本当にどこでも当たり前なのか?」
と考えることができます。
科学の始まりには、
「どうして?」
「もし条件が変わったら?」
という疑問があります。
普段気にしないことを不思議に思うことが、新しい発見につながるのです。
失敗しながらよりよいものをつくること
宇宙トイレは、最初から完璧だったわけではありません。
科学者たちは問題を見つけ、そのたびに方法を考え、より使いやすくなるよう改良してきました。
何かを発明するときには、
考える。
試してみる。
うまくいかない。
原因を調べる。
もう一度やってみる。
という繰り返しが必要です。
学校の勉強やスポーツでも、失敗したときに「もうだめだ」と終わるのではなく、「どうすれば次はうまくいく?」と考えることがあります。
宇宙トイレの開発から、失敗と工夫について考えることができます。
人間が宇宙で「生活する」ということ
宇宙へ行くというと、
「月へ行く」
「火星を調べる」
「宇宙ステーションで実験する」
といったことを思い浮かべるでしょう。
でも、人間が宇宙に長くいるなら、そこで生活しなければなりません。
食事。
睡眠。
トイレ。
体を清潔にすること。
こうした普通の生活を宇宙でできるようにすることも、宇宙開発の大切な仕事です。
「宇宙へ行く技術」だけでなく、「宇宙で暮らす技術」が必要なのだと気づくことができます。
『宇宙でウンチ』読書感想文の切り口5選
ここからは、読書感想文を書くときに使いやすい切り口を5つ紹介します。
科学絵本なので、登場人物の気持ちを書く必要はありません。
驚いたこと → なぜ驚いたのか → 自分はどう考えたか
という流れを意識すると書きやすくなります。
① 一番びっくりした「宇宙トイレのひみつ」から書く
まずは、本の中で一番驚いたことを一つ選びましょう。
「宇宙ではこんなことまで考えなくてはいけないの?」
と思った部分があれば、それが感想文の材料になります。
大切なのは、
「○○ということを知りました」
だけで終わらせないことです。
「ぼくは宇宙でも地球と同じようにトイレを使えると思っていたので、びっくりしました。」
というように、読む前の自分の考えと比べてみましょう。
②「もし自分が宇宙飛行士だったら?」から書く
自分が宇宙へ行った場面を想像してみましょう。
トイレだけでなく、
お風呂は?
寝るときは?
食事は?
歯みがきは?
と、次々に疑問が出てくるかもしれません。
本を読んだことで、
「宇宙へ行くだけでなく、そこで生活する方法まで考えなくてはいけない」
と気づいたことを書けます。
最後に、
「自分なら宇宙で○○する方法も考えてみたい」
と広げるのもおすすめです。
③ 失敗しても工夫した経験から書く
宇宙トイレを開発した科学者たちは、一度ですべての問題を解決したわけではありません。
自分にも、何度も試してうまくいった経験はないでしょうか。
工作。
料理。
自由研究。
スポーツ。
ゲーム。
勉強。
最初の方法では失敗したけれど、少しやり方を変えたら成功した。
そんな経験があれば、科学者たちの工夫と比べられます。
④「当たり前」を一つ選んで考えてみる
トイレは地球では当たり前に使えるものです。
では、ほかにも宇宙では当たり前でなくなりそうなことはないでしょうか。
コップから水を飲む。
ベッドで眠る。
床を歩く。
ボールを投げる。
紙に字を書く。
「宇宙ではどうなるんだろう?」
と一つ選んで考えてみます。
本をきっかけに自分で新しい疑問を持てたことを書けば、科学絵本らしい感想文になります。
⑤「変な疑問でも大切なのか?」について書く
「宇宙でウンチってどうするの?」
という質問は、一見するとふざけた質問のようにも聞こえます。
でも、人が宇宙で生活するなら、とても重要な問題です。
ここから、
「くだらないように見える疑問でも、本当は大切なことがある」
と考えることができます。
自分も、
「どうして鉛筆は六角形なんだろう?」
「どうしてマンホールは丸いんだろう?」
など、何気ない疑問を持ったことがあるかもしれません。
「どうして?」と思うことの大切さをテーマにするのもおすすめです。
『宇宙でウンチ』読書感想文の構成例
小学校中学年なら、4つの段落でまとめると書きやすいでしょう。
① この本を選んだ理由
まず、タイトルを見たときの気持ちを書くと入りやすいです。
例:
「ぼくは『宇宙でウンチ』という題名を見て、思わず笑ってしまいました。でも、本当に宇宙飛行士はどうやってトイレを使うのだろうと思って、この本を読みました。」
タイトル自体が特徴的なので、自然な書き出しになります。
② 一番驚いたことを書く
次に、宇宙トイレについて一番驚いたことを紹介します。
そのとき、
読む前はどう思っていたか
↓
本で何を知ったか
↓
知ってどう感じたか
の順に書きます。
③ 自分の経験や考えをつなげる
ここを感想文の中心にしましょう。
例:
「ぼくは工作で車を作ったとき、最初はタイヤがうまく回りませんでした。でも、軸の場所を変えたら動くようになりました。宇宙トイレを作った人たちも、失敗するたびに直していったのだと思います。」
本の内容と自分の経験を結びつけることで、自分だけの感想文になります。
④ 本を読んで新しく考えたことを書く
最後に、本を読んだあとに生まれた疑問や、もっと知りたいことを書きます。
例:
「この本を読むまで、宇宙へ行くにはロケットを作ればいいと思っていました。でも、人が宇宙で生活するにはトイレのようなものも必要だとわかりました。今度は、宇宙でどうやってお風呂に入るのかも調べてみたいです。」
「本を読んで新しい疑問が生まれた」という終わり方は、科学系の読書感想文と相性がいいです。
『宇宙でウンチ』読書感想文のタイトル例
- 「宇宙のトイレにびっくり!」
- 「宇宙でくらすということ」
- 「ウンチから始まった宇宙のふしぎ」
- 「当たり前じゃなかったトイレ」
- 「科学者の工夫はすごい」
- 「失敗から生まれた宇宙トイレ」
- 「もしぼくが宇宙飛行士だったら」
- 「宇宙で生活するには」
- 「『どうして?』から始まる科学」
- 「次に調べたい宇宙のひみつ」
『宇宙でウンチ』の読書感想文を書くときの注意点
「おもしろかった」で終わらせない
タイトルがおもしろいため、
「宇宙でウンチをする話がおもしろかったです。」
だけで終わってしまいがちです。
でも、
「なぜおもしろいと思ったのか」
「どんなことを初めて知ったのか」
「知ったあと、宇宙についてどう考えるようになったのか」
まで書きましょう。
本の知識を全部まとめようとしない
宇宙トイレについて知ったことをすべて説明する必要はありません。
一番驚いたことを一つか二つ選び、そのことから自分が何を考えたかを書くほうが、読書感想文らしくなります。
宇宙について難しく書きすぎなくていい
重力や宇宙開発について、専門的な説明をする必要はありません。
「地球では当たり前なのに、宇宙では違うことに驚いた」
という素直な気持ちから始めて大丈夫です。
『宇宙でウンチ』の読書感想文でよくある質問
一番書きやすいテーマは?
「地球では当たり前のことが、宇宙では当たり前ではない」というテーマが書きやすいでしょう。
トイレだけでなく、食事や睡眠などにも考えを広げることができます。
宇宙について詳しくなくても書ける?
もちろん書けます。
この本は、宇宙について詳しく知らない人でも、「トイレ」という身近なところから宇宙生活について知ることができる絵本です。
知らなかったからこそ驚いたことを、そのまま感想文の材料にできます。
科学絵本の読書感想文はどう書けばいい?
物語のように登場人物の気持ちを書く必要はありません。
おすすめは、
読む前に思っていたこと
↓
本で初めて知ったこと
↓
驚いた理由
↓
そこから自分が考えたこと・もっと知りたいこと
という流れです。
タイトルがふざけている本なの?
タイトルはユニークですが、内容は科学的です。
課題図書の選定理由でも、ユニークな絵やタイトルでありながら内容はふざけず科学的で、読者の探究心を広げられる点が評価されています。
まとめ|『宇宙でウンチ』は身近な疑問から科学のおもしろさを発見できる本
『宇宙でウンチ:みんなの知らない宇宙トイレのひみつ』は、「宇宙飛行士はどうやってトイレを使うの?」という身近な疑問から、宇宙開発の工夫について知ることができる科学絵本です。
読書感想文では、
- 一番驚いた宇宙トイレの秘密
- 自分が宇宙飛行士だったらどうするか
- 失敗しながら工夫した経験
- 地球では当たり前だけれど宇宙では違うこと
- 「どうして?」と疑問を持つことの大切さ
などをテーマにすると書きやすいでしょう。
宇宙開発というと、ロケットや惑星探査のような大きな技術ばかりに注目しがちです。
でも、人間が宇宙で暮らすためには、トイレのような毎日の生活に欠かせないものも必要です。
この本を読んだあとは、
「宇宙では○○はどうするんだろう?」
と、自分でも新しい疑問を探してみてください。
その疑問こそが、読書感想文を自分らしいものにしてくれます。
2026年度のほかの課題図書については、こちらの記事でまとめて紹介しています。
▶【2026年度】読書感想文の課題図書一覧|小学生・中学生・高校生の全18冊を紹介
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