2026年度(第72回)青少年読書感想文全国コンクール・小学校高学年の部の課題図書に選ばれた『キミの一歩 アフリカ:ゾウを食べるにはひと口ずつ』。
この本では、アフリカのさまざまな国で、貧困や環境問題、野生動物の保護など、大きな課題に向き合う人たちの姿が紹介されています。
タイトルにある「ゾウを食べるにはひと口ずつ」という言葉は、「とても大きな問題でも、小さな一歩から始めればいい」という考え方につながっています。
世界には、自分一人ではどうにもできないように見える問題がたくさんあります。
でも、本当に何もできないのでしょうか。
この本を読むと、年齢や住んでいる場所に関係なく、自分にできる小さな行動を積み重ねることの意味について考えられます。
この記事では、『キミの一歩 アフリカ』の内容やテーマ、読書感想文で使いやすい5つの切り口、構成例、タイトル例までわかりやすく紹介します。
『キミの一歩 アフリカ』の基本情報
📚 2026年度 青少年読書感想文全国コンクール課題図書(小学校高学年の部)
作品名: キミの一歩 アフリカ ゾウを食べるにはひと口ずつ
文: 味田村太郎
出版社: あかね書房
本書では、アフリカ各地で社会や環境の課題に向き合う人々の活動が紹介されています。
折り紙やプログラミング、チェス、環境活動など、一見すると大きな社会問題とは直接関係なさそうに見える取り組みも登場します。
しかし、それぞれの小さな活動が、人や地域を少しずつ変えていきます。
『キミの一歩 アフリカ』はこんな人におすすめ
『キミの一歩 アフリカ』は、特にこんな人におすすめです。
- 世界の国々や暮らしに興味がある人
- 環境問題や社会問題について考えてみたい人
- 「自分にできること」をテーマに感想文を書きたい人
- 大きな目標を前に「自分には無理」と思った経験がある人
- 誰かの挑戦から勇気をもらった経験がある人
- ノンフィクションや実際の活動を紹介する本が好きな人
「アフリカ」と聞くと、自分から遠い世界の話に感じるかもしれません。
でも、この本で紹介される人たちの行動を見ていくと、
「自分にもできることがあるかもしれない」
と考えられるようになります。
大きな社会問題そのものを詳しく説明するよりも、自分がどんな一歩を踏み出せるかを考えると、読書感想文を書きやすいでしょう。
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『キミの一歩 アフリカ』の内容
『キミの一歩 アフリカ:ゾウを食べるにはひと口ずつ』では、アフリカのさまざまな地域で、社会や環境の問題に向き合う人々が紹介されています。
アフリカには、多くの国があります。
それぞれの国には違う文化や生活があり、抱えている課題も同じではありません。
食べ物が十分に手に入らない地域。
砂漠化など自然環境の変化に悩む地域。
野生動物と人間がどう共に暮らすかを考えている地域。
大きな問題を見ると、
「自分一人が何かをしても変わらない」
と思ってしまうことがあります。
でも、この本に登場する人たちは、それぞれ自分にできる方法から行動を始めています。
折り紙。
チェス。
プログラミング。
環境を守る活動。
どれも最初から国全体を変えようとしたわけではありません。
まず、一人に教える。
一つの場所で始める。
自分ができることから取り組む。
そんな小さな行動が、少しずつ周りへ広がっていきます。
タイトルにある「ゾウを食べるにはひと口ずつ」という言葉も、その考え方を表しています。
巨大なゾウを一度に食べることはできません。
でも、一口ずつなら進めていける。
つまり、どれだけ大きな問題でも、最初の一歩は小さくていいということです。
この本を読むことで、「世界の問題を知ること」だけでなく、「知ったあとに自分はどうするのか」まで考えることができます。
『キミの一歩 アフリカ』のテーマ
この本から考えられるテーマはたくさんあります。
特に読書感想文につなげやすいのは、「小さな一歩」「世界の問題と自分のつながり」「行動すること」の3つです。
大きな問題も、小さな一歩から始まる
環境問題。
貧困。
食料不足。
野生動物の保護。
どれも、一人の小学生がすぐに解決できるような問題ではありません。
だから、
「自分には関係ない」
「自分には何もできない」
と思ってしまうことがあります。
でも、この本では「全部を一度に解決しなくてもいい」と考えます。
まず、一つできることをする。
そこから次の行動につなげる。
そうした小さな積み重ねが大切です。
これは社会問題だけではありません。
勉強やスポーツでも、大きな目標を達成するには、一日一日の練習や努力が必要です。
遠い国の問題も、自分と無関係ではない
アフリカの話を読むと、
「遠い国の話」
と思う人もいるでしょう。
でも、自分が使っている物や食べている物の中には、世界のさまざまな地域とつながっているものがあります。
地球の環境も、一つの国だけの問題ではありません。
世界について知ることは、
「自分とは違う人たちを知ること」
であると同時に、
「自分の暮らしが世界とどうつながっているかを知ること」
でもあります。
知るだけでなく、行動してみること
問題について知ることは大切です。
でも、この本では、その次の「行動」も重要です。
本を読んだ。
ニュースを見た。
学校で勉強した。
そこで終わらず、
「自分にできることはあるかな?」
と考えてみる。
ごみを減らす。
物を大切に使う。
募金について調べる。
知らない国について勉強する。
大きな行動でなくても構いません。
「知ったあとに一歩動くこと」が、変化の始まりになるのです。
『キミの一歩 アフリカ』読書感想文の切り口5選
ここからは、読書感想文を書くときに使いやすい切り口を5つ紹介します。
全部について書く必要はありません。
自分が一番心を動かされたテーマを一つ選び、自分の経験とつなげて考えてみましょう。
①「ゾウを食べるにはひと口ずつ」という言葉から書く
この本で最も使いやすい切り口の一つです。
最初にタイトルを見たとき、
「どういう意味?」
と思った人も多いでしょう。
もちろん、本当にゾウを食べる話ではありません。
とても大きな問題でも、一度に全部を解決しようとせず、一つずつ取り組めばいいという意味で考えられます。
自分にも、
「大きすぎて無理だと思ったこと」
はありませんか。
漢字を100個覚える。
長い本を読む。
大会に向けて練習する。
自由研究を完成させる。
最初は無理だと思ったけれど、一日少しずつ進めたことでできた経験があれば、このタイトルとつなげて書けます。
② 自分が初めて知ったアフリカのことから書く
本を読んで、
「こんなことがあるなんて知らなかった」
と思った部分を一つ選びましょう。
大切なのは、知識を説明するだけではありません。
読む前はどう思っていたか
↓
本で何を知ったか
↓
知ったあと、自分の考えはどう変わったか
という流れで書きます。
たとえば、
「アフリカは全部同じような場所だと思っていたけれど、国や地域によってさまざまな暮らしや問題があると知った」
という気づきも感想文になります。
③「自分にもできること」を考える
本を読んだあと、
「自分には何ができるだろう?」
と考えてみましょう。
大きな活動を始める必要はありません。
ごみを分別する。
食べ物を残さない。
水をむだにしない。
学校で学んだことを家族に話す。
世界のニュースを一つ調べてみる。
どんな小さな行動でも構いません。
なぜそれをやってみようと思ったのかまで書けば、本を読んだことで自分が変わったことを表せます。
④ 自分が「無理」と思ったことから書く
大きな目標を見ると、始める前から、
「無理だ」
と思ってしまうことがあります。
自分にも、
苦手な教科。
スポーツ。
習い事。
学校行事。
などで、最初からあきらめそうになった経験はないでしょうか。
そのとき、何か一つ小さなことから始めたことで、少しずつできるようになった経験があれば、「ひと口ずつ」という考え方と結びつけられます。
⑤ 一人の行動が周りへ広がることについて書く
この本に登場する活動の中には、一人や少人数から始まり、少しずつ周りへ広がっていくものがあります。
自分にも、
「自分が始めたら友達も一緒にやってくれた」
という経験はないでしょうか。
掃除。
募金。
係活動。
友達への声かけ。
遊び。
小さな行動でも、一人が始めることで周りが変わることがあります。
「自分一人では何も変わらない」という考えについて、自分なりに考えてみましょう。
『キミの一歩 アフリカ』読書感想文の構成例
小学校高学年では、本の説明よりも、自分が考えたことを少し多めに書くと内容が深くなります。
① この本を選んだ理由
まず、なぜこの本を選んだのかを書きます。
例:
「ぼくは『ゾウを食べるにはひと口ずつ』という副題を見て、どういう意味なのか気になり、この本を読みました。」
「私はアフリカについてあまり知らなかったので、どんな暮らしをしている人がいるのか知りたいと思いました。」
② 一番心に残ったことを書く
次に、本の中で一番印象に残った活動や人について書きます。
ここでは内容を長く説明する必要はありません。
何を知ったか
と
なぜそれが心に残ったか
を書くことが大切です。
③ 自分の経験や生活とつなげる
ここを読書感想文の中心にします。
例:
「ぼくは夏休みの宿題がたくさんあると、全部終わらない気がしてやる気がなくなることがあります。でも、一日にやる量を決めると少しずつ終わります。『ゾウを食べるにはひと口ずつ』という言葉は、自分の宿題にも同じことが言えると思いました。」
そこから、
「社会の大きな問題も、最初の一歩は小さくていいのではないか」
と考えを広げられます。
④ 本を読んで、これからどうしたいかを書く
最後に、自分がこれからしてみたいことを書きます。
例:
「この本を読む前は、世界の大きな問題は大人が解決するものだと思っていました。でも、自分にも小さな一歩ならできるかもしれません。まずは食べ物を残さないことや、知らない国について調べることから始めたいです。」
本を読んで実際に自分の行動がどう変わりそうかを書くと、まとまりのある感想文になります。
『キミの一歩 アフリカ』読書感想文のタイトル例
- 「ぼくの小さな一歩」
- 「ゾウを食べるにはひと口ずつ」
- 「できることから始めよう」
- 「世界を変える小さな一歩」
- 「遠い国の話じゃなかった」
- 「ぼくにもできること」
- 「一人から始まる」
- 「大きな問題、小さな行動」
- 「知ることから始まる一歩」
- 「わたしの最初のひと口」
タイトルは、感想文を書き終わってから決めても大丈夫です。
自分が「世界について知ったこと」を中心に書いたのか、「自分の一歩」を中心に書いたのかで、タイトルを変えてみましょう。
『キミの一歩 アフリカ』の読書感想文を書くときの注意点
「アフリカは大変な場所」とまとめない
アフリカには多くの国や地域があり、暮らしも文化もさまざまです。
本に社会問題が登場するからといって、
「アフリカの人はみんな困っている」
とまとめてしまわないようにしましょう。
この本で紹介されている具体的な人や活動について、自分が何を感じたのかを書くことが大切です。
社会問題の説明だけにしない
貧困や環境問題について詳しく説明しすぎると、読書感想文ではなく調べ学習になってしまいます。
「何が問題なのか」を簡単に紹介したら、
「自分はどう感じたのか」
「自分にできることは何か」
へつなげましょう。
「自分には何もできない」で終わらせない
もちろん、小学生一人で世界の問題を解決することはできません。
でも、この本のタイトルが伝えているのは、「全部を一度にしなくていい」という考え方です。
自分にもできる小さな一歩を一つ考えてみると、この本らしい読書感想文になります。
『キミの一歩 アフリカ』の読書感想文でよくある質問
一番書きやすいテーマは?
「大きな目標も小さな一歩から始めること」が書きやすいでしょう。
社会問題だけでなく、自分の勉強やスポーツなどにもつなげられます。
アフリカについて詳しく調べる必要はある?
必ずしも必要ではありません。
まずは本に紹介されている人や活動について、自分がどう感じたのかを書くことが大切です。
気になった国や問題があれば、あとから少し調べて感想文に加えるのもよいでしょう。
社会問題について書かないとだめ?
いいえ。
「挑戦すること」
「小さな一歩」
「一人の行動が周りへ広がること」
などをテーマにしても大丈夫です。
自分自身の経験と結びつけやすいテーマを選びましょう。
「ゾウを食べるにはひと口ずつ」にはどんな意味がある?
とても大きな問題や目標でも、一度に全部を終わらせようとせず、小さく分けて一つずつ取り組めばいい、という考え方を表しています。
読書感想文では、自分が大きな目標に取り組んだ経験と結びつけると書きやすいでしょう。
まとめ|『キミの一歩 アフリカ』は「自分にできる一歩」を考えられる本
『キミの一歩 アフリカ:ゾウを食べるにはひと口ずつ』は、アフリカのさまざまな地域で、社会や環境の問題に向き合う人たちの活動を紹介する本です。
読書感想文では、
- 「ゾウを食べるにはひと口ずつ」という言葉の意味
- 初めて知ったアフリカのこと
- 自分にもできる小さな行動
- 大きすぎて無理だと思った経験
- 一人の行動が周りへ広がること
などをテーマにすると書きやすいでしょう。
この本を読んで大切なのは、世界の問題をたくさん覚えることだけではありません。
「こんな大きな問題、自分にはどうにもできない」
と思ったときに、
それでも最初の一歩なら踏み出せるかもしれない
と考えることです。
自分一人で全部を変える必要はありません。
まずは知ること。
考えること。
そして、自分にできることを一つやってみること。
それが、自分にとっての「ひと口」になるのかもしれません。
2026年度のほかの課題図書については、こちらの記事でまとめて紹介しています。
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